オージャスのこと

これはほんの、たとえ話し

一杯のコーヒーを飲んで、人が笑顔になる

『a film about coffee』のドキュメンタリーでは、スペシャルティコーヒーがその笑顔に行きつくまでに、様々な工程を経ていることを知らせてくれました

出荷される前のいくつもの精製過程で、豆は人の手によって大切に扱われます
出荷され、さらに焙煎、粉砕、丁寧なドリップを経て、やっとたどり着く笑顔

もしも、このコーヒーのストーリーを、ひとりの人の身体になぞらえると

たぶんこの笑顔が『オージャス』

オージャスとは、アーユルヴェーダで言う
『生きる活力のもと』

私たちは食物を頂き、養分に換え、身体構成要素を補います

コーヒーの精製過程のように
正しく、血液、肉、骨、骨髄という身体構成要素が補われると
最後にほんの1滴にも満たないオージャスが抽出されます

ドキュメンタリーでは、

『豆の質が全てであり
人の手はその質を落とすことはあっても上げることはない
だからこそ、丁寧に扱う
どれだけ丁寧に扱っても
届く頃には、その香りは違うものになっていることもある』

と語られ

もし、コーヒー豆を扱う人の手が粗雑だったら

豆に思いやりを持てなかったら

上質な豆でも、どんどんその輝きは薄れてしまうのです

食物も、コーヒー豆と同じ

収穫は、食物を口に運ぶこと
精製は、よく噛んだり、胃で消化したり、養分となって体内に運搬されること

よく噛んでいなかったり
焦りや悲しみ、怒りの感情とともに食事をしていると
胃で上手く消化されず
食物の輝きは薄れていきます

食べたら勝手に養分に換わってくれるわけではないのです

アーユルヴェーダのポータル情報サイト
『ayurveda everyday』さんの最新記事にて、
元住吉のアーユルヴェーダサロン環のセラピスト
後藤さんが投稿なさった記事がありますが

『感謝して食べること』について触れられています

感謝の気持ちを持ちながら食事をする

簡単なようでいて、でもすぐに忘れてしまう、とても大事なこと

そのことが、きっと丁寧な精製過程となり、笑顔に繋がるオージャスを生みだしてくれるはずです

アーユルヴェーダ&タイ古式マッサージ I.N.O.R.I

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